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性感染症はおりものの量で分かる場合もある

2019年12月22日
心配している男性

おりものは膣や子宮から出てくる分泌物です。女性ホルモンの関係や病気の時、抗生物質を服用している時には分泌量が増えることもあります。しかしこれらは正常なおりものなので、基本的に心配はいりません。排卵期に卵白のような無色透明のものが増加する場合は、体が妊娠しやすい状態になっているサインで、生理現象ともなります。正常なおりものは個人差にもよりますが、透明に近いかまたは白っぽい色です。下着に付着して乾くと薄黄色に変色することもあり、においは若干甘酸っぱいか無臭です。甘酸っぱいにおいの原因はデーデルライン菌と言われる善玉乳酸菌で、おりものの量は体の状態により増減しています。また正常な状態では卵白の状態のように伸びることもあり、わかりやすいです。

おりものは膣の中を酸性にしながら適度に潤すことで、外敵からの侵入を阻止しています。また性交渉の準備となったり、妊娠しやすい状態を作ったりすることにも役立っており、これらを自浄作用と呼びます。
性感染症はおりものの量や質によって気がつくことがあります。酒粕やクリームチーズ、豆腐を崩したような白いボロボロとしている状態は、カンジダ膣炎や頚管炎などが疑われることもあります。

特にカンジダ膣炎の場合は、膣内部や外陰部に強いかゆみを伴いますし、おりものの量が増え、発熱や下腹部痛があるので気がつきやすいです。また腐敗臭を伴い黄色っぽいおりものが増えて、外陰部が痒い時はトリコモナス膣炎が疑われます。白血球や細菌が多く混入していることにより、膿性黄白色や緑色、黄色のおりものが増えます。トリコモナス原虫と言われる寄生虫の一種が起こす疾患ですが、性交渉で感染することが多いです。症状が進めばさらに緑色になったり、泡立ったおりものに変化し下腹部の痛みが出てきたりします。黄色のおりもので量が増えて、発熱を伴っている時は子宮内膜炎や卵管炎まで発症している疑いがあります。

おりものが緑色の場合はクラミジア感染症の疑いがありますが、これは性感染症の一つになり、初期ではほぼ自覚症状がないとされています。赤っぽい色や茶褐色のおりものが増える時は、血液が混じっていることがあり、そこに悪臭も加わることもあります。その場合は子宮頸部がんや子宮体部がんなどの疑いのほか、老人性膣炎の場合でも血液が混じって増えることがあります。
またタンポンを取り出し忘れたり、性交渉の際にコンドームが外れてしまったりして膣内に残ったまま放置すれば、中で菌が繁殖し悪臭を伴う茶褐色や黄色のおりものが増えていきます。

おりものの量や変化については、性感染症を疑うことができますし健康の指標にもなります。白くて水っぽいものやサラサラしており、量がいつもより多い場合は、胃腸が弱っていたり、体にむくみがあったりすることもあります。
おりものが透明ではなく下半身がだるい時は、腎臓が弱っている可能性もありますし、黄色で粘り気があり悪臭とかゆみがあれば免疫力が弱り膣炎を起こしているのかもしれません。おりものを常に観察することで、ある程度の感染症が特定できます。