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最もポピュラーな性病クラミジア

2019年12月19日
カプセルが乗っているスプーン

性感染症の中では、多くの人が感染することもある性病クラミジアは認知度が高いです。クラミジア・トラコマティスという細菌によって、感染症を引き起こします。
最も感染者が多い性感染症の一つで、性の活動が盛んに行われている若者を中心に多く発症しています。特に女性の患者は男性に比べると2倍以上と言われ、女性の70?80%、男性の50%が無症状とも言われています。しかし、クラミジア・トラコマティスはとても弱い菌で、人の体内から出てしまえば長く生きることができません。したがって性的な接触で感染しますが、タオルやお風呂、トイレなどでうつることはありません。感染ルートで一般的なことは膣性交によるものですが、男性の尿道と女性の子宮頸管の間を感染しあうことが多くなります。

また、オーラルセックスやアナルセックスによっても喉や直腸などに感染が広がるケースがあります。女性の症状は下腹部に痛みがでたり、性交時や排尿時に痛みがでたり、おりものがいつもよりも多く不正出血が見られたりします。しかしおよそ80%の人が症状を全く感じないとも言われているので、もし感染していることに気がつかなければ、クラミジア・トラコマティスによって炎症が拡大していきます。女性は子宮頸管炎から卵管炎に波及しながら、卵管が狭窄することもあります。子宮外妊娠の原因になったり不妊症につながったり、骨髄腹膜炎や肝周囲炎になる可能性もあるので注意が必要です。

特に女性の場合は、妊娠中にクラミジアに感染すると、産道感染を起こし流産や早産の原因にもなります。初期の自覚症状がないことも多いので、子宮頸管に侵入し、そこから子宮や骨盤内へと感染が広がっていきます。子宮内膜炎や卵管炎、骨盤腹膜炎などの感染症も発症しますし、卵管が細くなることで不妊や子宮外妊娠が発症する確率も高くなります。妊娠している人の中では3?5%がクラミジアに感染しているとされていて、治療を行わずにそのまま出産に望めば産道感染を起こすリスクもあります。産道感染で考えられる症状は結膜炎や肺炎などがあり、統計によれば30?50%の確率で感染するとされています。

男性は感染してから1?3週間の潜伏期間がありますが、尿道から膿のような分泌物が出現することがあります。さらに排尿時に痛みがあったり、尿道が痒くなったりすることもあるので異変に気がつきやすいです。
分泌物の量が少なく排尿時の痛みも軽い時は、あまり気がつかないこともありますが、半数以上の人は無症状となります。そのまま放置しておけば、クラミジア性尿道炎を発症したり、精巣上体炎を発症したりします。男性の不妊症の原因になり、炎症が自然に治ることはありません。

クラミジアの治療には細菌を殺菌する抗生剤を用いるのが一般的で、マクロライド系抗生剤などでクラミジアに対して抗菌力のあるものです。もしくはテトラサイクリン系抗生剤を投与することもあり、アジスロマイシンの服用療法も行われます。症状が重い時はミノマイシンの点滴を行い、治療をしていきます。